前年比結果
1969年の春の東宝映画ビッグ企画として封切られ、世界のミフネこと三船敏郎以下、当今の大スターの競演で話題をさらった。尚、同年夏には大映から勝新太郎を主演とし勝プロ製作による岡田以蔵を描いた幕末巨編『人斬り』が公開。石原裕次郎は共通してこの2作品に出演している。
三船敏郎は、主人公・山本勘助を気骨で勇壮に演じたのと対照的に中村錦之助(萬屋錦之介)扮する武田信玄は、どこにでもいそうな青二才風の朗々とした青年として演出。その後、勘助と出逢った後は大器ある君主として成長し、クライマックスの川中島合戦へと物語りは至る。石原裕次郎は後半で上杉謙信として登場、他にも佐久間良子の由布姫、大空真弓の於琴姫、田村正和の武田信繁など、魅力的な配役をそろえ、子役時代の中村勘九郎(現・中村勘三郎)が武田勝頼役で登場している。
ストーリー
兵法に秀でながら、いまだ決めた主君にめぐり合えず年を重ねている山本勘助は、甲斐の武田家へ目をつけ、板垣信方に取り入り若き当主・武田晴信とのお目見えを許される。武田家家臣は、流れ者勘助の才を評価しようとしなかったが、晴信は板垣の推挙なら、と召抱える。勘助にとっては仕官してのちの初陣となる諏訪攻めでは、諜略を働きかけて国主・諏訪頼重を謀殺。しかし、その姫・由布姫に心を奪われた勘助は、その気持ちを秘めたまま日々を過ごす。晴信は次に信濃攻略に乗り出すが、勘助の理解者であった板垣をはじめ、勘助を快く思わず命までも狙った甘利らが戦死。武田勢は手痛い犠牲を払った。そうした長期化する戦況のなか、信濃の諸侯は越後を頼って落ち延びる。その越後には関東管領・上杉家の名跡を継承した長尾景虎改め、上杉謙信がいた。武田か。上杉か。川中島を主戦場とする戦国一の血戦が近づこうとしていた・・・・“世界の敵”と戦うために一人の少女の中から浮かび上がってくる、ブギーポップと名乗る人格と、さまざまな夢や、希望や、あきらめや、悩みや、いろいろな思いを持っている少年少女達の物語。「ブギーポップ(不気味な泡)」とは、周囲に異変を察知したときに自動的に人格が浮かび上がってくることを由来とする、日経225
のキャラクターの自称を指す。
この作品のヒットが『ブラックロッド』(古橋秀之著)によって源流が作られた電撃文庫の個性を形作る流れをより強め、ライトノベルのレーベルの中での電撃文庫の位置づけをより確定的なものにすると共に、ライトノベル界に大きな影響を与えた。
後進に与えた影響も大きく、西尾維新は本作引いては上遠野浩平の作品が、執筆業を志した決定打であったと度々インタビューで答えている。そのため、上遠野本人との対談では自身のデビュー作である『戯言シリーズ』が本シリーズのオマージュ、『零崎一賊シリーズ』が『ビートのディシプリンシリーズ』のオマージュである事を明かした。他に時雨沢恵一は本作を読み電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)への投稿を決めたと語った。また、奈須きのこは『空の境界』執筆中に武内崇とその実兄に「お前が書きたいのはこれだろう?」と本作を薦められたと述べている。読了後、彼は自分なりに本作含む他方向から受けた影響を昇華し『月姫』を執筆した。 [要出典]
海外アーティストFX
にしたMPLS能力名の取り方等、『ジョジョの奇妙な冒険』の影響を強く受けており、文章中にも希にパロディ的な表現が見受けられる。
2000年1月5日から3月22日にテレビ東京系で放映(全12話)。
小説の『ブギーポップは笑わない』及び『夜明けのブギーポップ』の後日談を描いたオリジナルストーリー。実体を持たないもう一人のブギーポップ(ブギーポップ・ファントム)が登場する。
同年公開の映画版とリンクするメディアミックス企画であり、原作の場面や台詞も登場するがその一部は映画版のそれに基づいている。
原作と同様に各話の語り手が異なり、全ての話を見ることで事件の全体像が浮かび上がってくる構成となっているが、小説を読んでいないと内容をほとんど理解できない(『笑わない』の部分は映画版によって補われるはずだったが、公開が遅れたため構想が狂ってしまった)。
ほぼ全編を通して明度が抑えられた暗い色調の画面が続き、物語の重奏低音である登場人物の不安や憂鬱と相まって、サイコホラー的な演出効果をもたらしている。後の製作者サイドのコメントによると、色調に関しては特に演出意図はなく、想定していた以上の暗さに製作者も意表を突かれたという。電撃文庫より「ブギーポップは笑わない TVシリーズシナリオ集」(全2巻)も出ている。
アニメ版が外伝的なオリジナルストーリーとなった理由として、シリーズ構成の村井さだゆきは、原作がシリーズもののTVアニメに向かない構成であることを上げている。
キャストは若手中心で構成されているが、各回の主人公、物語全体のキーパーソン、顔見せ程度の原作キャラを含む端役などの声優には、後に人気声優になったものが少なからずいる。
竹田、藤花ら何人かの登場人物が通う高校。いくつかの事件の舞台にもなっている。なお、アニメでの呼び名は「しんようがくえん」となっているが、著者が決めていない為、正式な呼び名は不明となっている。
世界の敵
この世界の持つ可能性を閉ざしてしまう危険を秘めた存在だと言われている。敵となる条件は、その対象の「意思」と「能力」の方向性で決定されている。敵となっているものはMPLS能力を有する為の価値観ゆえに、意思の方向性が変容、決定している場合が多い。
MPLS
人類の進化した姿といわれている、何らかの特殊能力をもつ人間。物理的影響を及ぼすものから、外為
への影響を直接的に起こすものなどがある。なお、合成人間からもMPLSへと目覚める者は存在している。
統和機構
この世界を裏で操っていると言われる存在。中枢(アクシズ)と呼ばれる存在によって統制されているが、その実体は組織と言うよりシステムと言った方が正確な存在。虚空牙であるエコーズの捕獲に成功することで合成人間の製造技術を実質独占し、世界中のあらゆる場所、政治経済エリートから地域社会の隅々に至るまでに端末と呼ばれる構成員をおく。
戦闘用合成人間およびMPLSといった戦力もほぼ独占している状態となっており、様々な反統和機構組織とは有する戦力から、規模に至るまで比較にはなっていない。構成員は中枢の名で発せられる命令に従って動き、MPLSの探索および危険と判断された場合の排除を主な活動内容とする。作中で存在意義を表す際に「未来に抵抗する現在」とされた。設立の起源についてなど不明確な点が多く、その概念自体は既に数百年前から存在していた、という描写もある。
中枢(アクシズ)
統和機構のエージェントたちが受けた命令の発信者を漠然と指すときに用いられる言葉であるが、統和機構全体の最高指揮権を有する存在そのものを指す言葉でもある。実体は統和機構のエージェントたちにすら不明で、絶対的な存在である個人、複数の権力者に因る会議、スーパーコンピューター等様々な説がある。
合成人間
人工的に造られた特殊能力をもつ生体兵器。基本的にはエージェントとしての任務を遂行する為に、一般社会に極普通に溶け込んで生活している。その製造技術は統和機構のみが所持しているが、稀にコールド・メディシン(蒼衣秋良)のように流出した技術で他の組織によって造られる事もある。また、製造コストが高い「スーパービルド」と呼称される特別製の合成人間も存在する。本シリーズと大変深い関わりを持つ『ビートのディシプリン』では、合成人間誕生の秘密の一部が明かされている。